Thursday, July 30, 2015

山本太郎氏の核心に迫る質疑に対して安倍晋三のご都合主義答弁

7月29.30日の参議院平和安全法制特別委員会での
山本太郎vs安倍晋三の国会中継をYouTubeで見た。
自分の頭で考えて、国民のために真剣に質疑をしていた太郎ちゃん。
それに対して、安倍総理とその仲間たちの答弁は全て官僚によって書かれた
無機質で味気のないものであった。
中には全く意味不明で、突っ込みどころ満載、理解に苦しむような答弁もあった。

                     2015.7.29 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会

戦争法案は、日本の同盟国が敵国から攻撃されたと想定して、
日本に危害が及びそうになったらと(これも判断基準が限りなく不透明)、
同盟国と共に自衛隊も武装して戦闘できることを可能にする法案だが、
そういったことは、仮定しているのに、
いざ、日本の原発が攻撃されたらという仮定は全くしていないことが暴露された。

例えば、「政府自身は、九州電力株式会社川内原子力発電所に対する他国等からの弾道ミサイルによる武力攻撃を想定」しているのかとの太郎ちゃんの質問には、

「・・・・・・・国民保護共同訓練については、各種テロや武装グループによる攻撃など緊急対処事態を主として、警察、消防、自衛隊など関係機関が参加した総合的な訓練を行っておりまして、原発に対するテロ攻撃を想定した訓練も行っております。」と答えた総理。

しかし、「川内原発の稼働中の原子炉が弾道ミサイル等攻撃の直撃を受けた場合、最大でどの程度放射性物質の放出を想定していらっしゃいますか、総理。」という太郎ちゃんの質問には、

なぜか、総理ではなくその仲間が、ごにょごにょと意味不明の発言をした後、結局は、

「弾道ミサイルによって放出されるという事態は想定しておりませんが、・・・・・・それによりますと、放射性セシウム137の放出量は、川内一、二号機の場合には約五・六テラベクレルと評価しております。ちなみに、この値は福島第一原発事故で放出された量の約千分の一以下ということになっております。」

と理解不可能なおかしな答弁。これに対して太郎ちゃんは、少し憤りをあらわにしながら、

「原子力施設を破壊されて、福島の東電原発の千分の一の放出量で済むと思いますかという話なんです。思えませんよね。どうしてそれをしっかりと計算しないのかという話になるんですけれども、余りにもひどくないですか、これって。

これ、質問主意書で質問したんですよ。仮定の質問であり、お答えすることを差し控えたいという話なんです。仮定の話というけれども、仮定の話というと、やっぱりこれ、答えるの難しいものなんですかね、総理、これはお伝えしていなかったんですけれども。やっぱりそういう何が飛んでくるか分からないという状況の中で仮定の話というのには、なかなかそれは答えづらいものなんですか。」と総理に質問。

帰ってきた総理の答えは、

「武力攻撃事態は、その手段、規模の大小、攻撃パターンが異なることから、これにより実際に発生する被害も様々であり、一概にお答えすることは難しいということでございます。」

はあ?それなら、どうして、すでに存在する憲法九条まで無視して想定、仮定盛りだくさんで作り出した戦争法案を可決しようとしているわけ?

これには、太郎ちゃんも総理の矛盾した答弁に、

都合のいいときだけ想定や仮定を連発しておいて、国防上ターゲットになり得る核施設に関しての想定、仮定できかねますって、これ、どれだけ御都合主義ですかという話だと思うんです。

とあきれ顔。

米国の言うことには何でも奴隷のように従うが、
日本国民の生命については、ほとんど何も考えていないということだろう。

国民は、こんな浅はかな政府にいつまで日本の政治をまかせておくつもりなのだろうか。




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